直方体状(単斜晶)、六角形状(六方晶)、球状およびディスク状(単斜晶と三斜晶の昆晶)のWO3粉末粒子に助触媒PtまたはCu2+を担持して、液相(メチレンブルー水溶液)と気相(アセトアルデヒド)を用いて、可視光照射による光触媒実験を行った。活性は直方体状WO3で液相、気相とも最大であり、次いで六角形状WO3であった。直方体状WO3は、単結晶に近い状態のため格子内欠陥が少なく、比表面積が大きく、さらに酸化反応面と還元反応面が分かれているため、最大活性となったと考えられる。六角形状WO3では、単位比表面積当たりの光触媒活性が両相で最大であった。これは六角形平面の吸着能が高いためと考えられる。
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