界面電荷移動遷移(IFCT)の直接的観察や、その励起が起こり得る酸化物の組み合わせ、そして、その原理を応用して高度な可視光応答型光触媒へと発展させたことは、学術的には意義が高い。学術的意義をまとめたPerspective Articleが2016年に米国化学会のJ. Phys. Chem. Lett.誌に発行され、その引用数は2019年6月時点で68に達している。 また、開発した光触媒は室内照明においても高度な抗菌・抗ウイルス特性が発現することを実証試験でも確認し、特許を2件成立させて内装建材として実用化も果たした。安全・安心な室内環境を提供できることから、社会的意義としても極めて高い。
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