本研究では,衝撃負荷時のみ外殻が硬化するスポーツ用柔軟プロテクターを開発する.まず,外殻材料としてアミン系硬化のビスフェノールA型エポキシ樹脂を選定し,主剤・硬化剤の配合比を変更することで圧縮特性に及ぼすひずみ速度依存性を操作するとともに,動的粘弾性試験により緩和弾性率と配合比の関係を明らかにした.次に,弾性率の時間依存性に基づき,スポーツ用柔軟プロテクターを試作した.さらに,同プロテクターと市販のプロテクターに対して,柔軟性と衝撃吸収性を評価することで,本研究で提案した柔軟プロテクターの優位性を示した.
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