研究課題
基盤研究(C)
原子レベルでの破壊基準を,局所格子不安定の視点から議論するため,bcc鉄,ダイヤモンド構造シリコン,hcpマグネシウムなど様々な結晶中のモードIき裂の分子動力学シミュレーションを行うとともに,原子弾性剛性係数の正値性・負の固有値の固有ベクトルなどからき裂進展挙動を議論した.鉄に比べて脆性材料のシリコンは進展時の不安定領域が小さいこと,マグネシウムもき裂先端からの転位射出を生じない場合は不安定領域が局所化し,変形モードが固有ベクトルで評価できることなどを明らかにした.
計算材料科学,固体力学