研究実績の概要 |
研究代表者が国内(特許第4747306 号)、米国(Patent No.: US 8,162,995,B2) で特許を取得した最小侵襲プレート骨接合術のための技術の最も有効な使用方法を実験的に検証した。佐賀大学理工学部において、有限要素法を用いてプレート表面に凹部を作成した骨接合プレートの剛性を検証した。その結果、7%を超える剛性の低下はみとめられず、今回開発したプレートの剛性は、従来のものと比較して遜色のないものであると考えららる。さらに、産総研において機械特性(3点曲げ試験、引張試験)を検証した。3点曲げ試験において11.4%、引張試験で17.4%の低下を認めた。また、応力発光試験では主な応力集中は従来のスクリューホール周囲に集中し、新たに作成したプレート表面凹部への強い応力集中は認めなかった。これらのデータを基に、「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)」との個別面談を実施した。 その後、プレート長の違いによる剛性低下と、凹部を作成による剛性低下と比較検討を行った。9穴プレート、11穴プレート、13穴プレートを対象に有限要素法による検証を行った。凹部を作成による剛性低下は、プレートサイズ変更による剛性低下の5%程度のていどであり、臨床上もんだいとならない変化であると考えられた。 これらの結果は、2017年 第64回日本応用物理学会で発表した。 産総研のデータは英語論文化した。Terasaki N, Toyomasu T, and Sonohata M, Mechanoluminescence assisting agile optimization of processing design on surgical epiphysis plates. Japanese Journal of Applied Physics 57, 04FM10 (2018)
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