本研究では,培養軟骨内への栄養供給を維持するため,エレクトロスピニングによりポリ乳酸(PLLA)ポーラス中空ファイバースキャホールドを開発した.PLLAおよびpolyethylene oxide (PEO)を1,3-dioxolaneに混合したPLLA/PEO溶液と40%エタノールを,二重ノズルを用いて紡糸することでポーラス中空ファイバーが紡糸可能となった.SEM観察とアガロースゲル包埋したファイバースキャホールドにおける蛍光溶液の拡散の評価より,作製したファイバースキャホールドが連通性のあるポーラス中空構造を有し,培養組織内での細胞活性の維持が可能であることが示唆された.
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