き裂を有する材料にSPを施工したところ、ある寸法以下のき裂材では、疲労限度を平滑材と同一レベルまで向上できることを示した。この現象を「き裂の無害化」と呼ぶ。本研究では、無害化可能なき裂寸法の材料強度依存性と応力集中部におけるき裂の無害化挙動を解明することを目的としていた。 しかし平成27年度の途中で課題が廃止になり,目的のおよそ半分の「無害化可能なき裂寸法の材料強度依存性」までの解明となった.この研究結果から重要な知見が得られ,「無害化可能なき裂寸法」はSPによる材料表面に分布する残留応力に大きく支配されていることが分かった.また無害化可能なき裂寸法を残留応力分布から科破壊力学的解析により推定することに成功した. それらの研究成果について学会発表2件を行い,学術論文を材料誌に投稿した.(111月出版予定)
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