CO2排出量削減のために火力発電プラントの高効率化が進められている。本研究では、USCプラントで使用される高Cr鋼の溶接継手の30000h~70000hのクリープ破断データを取得し、HAZだけでなく溶接金属にも損傷が発生することを明らかにした。溶接金属は析出数や粒界被覆率が低いため10000hを過ぎると急に組織が回復し、硬さが低下することを明らかにした。溶接継手の破壊を予測するための計算解析システムの開発・改良を行い、実験結果を良く予測できる方法を提案した。次世代A-USCプラントで使用される改良型高Cr鋼の強度発現機構、き裂進展特性、異材溶接部のクリープ強度と破壊のメカニズムを明らかにした。
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