• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

次世代単層超砥粒ホイールのための砥粒分布精密制御法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 26420050
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 一仁  岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (10223918)

研究分担者 塚本 眞也  岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (80163773) [辞退]
大西 孝  岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (90630830)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード総形ダイヤモンド砥石 / ダイヤモンド砥粒 / 静電場 / 砥粒密度
研究実績の概要

昨年度の研究結果によって,静電場を利用して所定の砥粒密度分布になるようにダイヤモンド砥粒を配置させることが確認できたため,本年度は,リブ形状の総形砥石台金の全周に所定の砥粒密度分布を有する状態でダイヤモンド砥粒を付着させることを試みた.そのため,砥粒付着装置に大掛かりな改造を施し,砥石台金の回転軸と付着前のダイヤモンド砥粒を並べるメタルプレートの同期駆動制御と各動作速度の調整,また台金の回転軸方向に軸ごと移動し,複数回のメタルプレートの移動によりダイヤモンド砥粒を付着させる機能を追加した.
実験の結果,シミュレーシションならびに砥粒飛翔の基礎実験結果同様にリブ形状の総形砥石台金の全周に#30のダイヤモンド砥粒を砥石幅方向の所定の砥粒密度,すなわち,リブ山先端からその近傍にかけて砥粒密度を大きく,リブ山の斜面から谷部にかけて徐々に砥粒密度が小さくなる状態でダイヤモンド砥粒を付着させることに成功した.また,総形砥石台金のリブ山先端の丸み半径を大きくすることによって,リブ山先端に付着するダイヤモンド砥粒の密度がさらに大きくなることも明らかになった.さらに,砥石台金とメタルプレート間の印加電圧を大きくするに伴って,全体的な砥粒密度が大きくなることとともに,リブ山先端近傍の砥粒密度が相対的に大きくなることも明らかになった.この傾向は印加電圧が1.3kVまでの条件で見られるが,それ以上に印加電圧が大きくなると砥石作業面全体に対するリブ山先端近傍の砥粒密度の小さくなることが確認された.
補助事業期間では,初年度における研究結果からダイヤモンド砥粒の付着方法を当初の予定から変更せざるを得なかったが,結果として当初の主目的どおり,リブ形状の総形単層メタルボンドダイヤモンド砥石に切込み量の分布に応じた砥粒密度の分布を与えることができ,革新的なダイヤモンド砥粒の出現に繋がる貴重な成果が得られた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Control of Setting Abrasive Grains on Single-layered Metal Bond Diamond Forming Wheel Using Electrostatic Field2016

    • 著者名/発表者名
      S. Watanabe, K. Ohashi, Y. Kakuda, S. Tsukamoto
    • 雑誌名

      Proceedings of 19th International Symposium on Advances in Abrasive Technology

      巻: Vol. 1 ページ: 36-41

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 静電場を用いた総形単層メタルボンドダイヤモンド砥石の砥粒密度分布制御2017

    • 著者名/発表者名
      辰本大輔,渡邉 智,角田悠輔,大橋一仁
    • 学会等名
      2017年砥粒加工学会卒業研究発表会
    • 発表場所
      ホテルプラザ勝川(愛知県春日井市)
    • 年月日
      2017-03-03 – 2017-03-03
  • [学会発表] Control of Setting Abrasive Grains on Single-layered Metal Bond Diamond Forming Wheel Using Electrostatic Field2016

    • 著者名/発表者名
      S. Watanabe, K. Ohashi, Y.Kakuda, S. Tsukamoto
    • 学会等名
      The 19th International Symposium on Advances in Abrasive Technology (ISAAT2016)
    • 発表場所
      Stockholm (Sweden)
    • 年月日
      2016-10-04 – 2016-10-04
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi