試験玉軸受608VVについて、外部ラジアル振動(周波数は24.75±0.5Hz、振動加速度10m/s2まで)を与えた範囲では、寿命に至るほどではないが、外部振動が大きくなると、試験軸受から発生する振動が大きくなる頻度が高くなる傾向が見られた。外部ラジアル振動を加えると、固定輪である外輪負荷圏の軌道面には、走行跡が目立つようになり、外部振動がおおきいほど走行跡は太く、顕著になることが確認できた。外輪の負荷圏における軌道面の表面疲労は、外部振動にともなって大きくなる傾向があるが、疲労インデックスの値としては小さく、表面疲労を問題にするレベルには至らないことを確認した。
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