本研究ではジャーナル軸受のホップ分岐現象を検討し,安定解析に応用した.また,安定限界近傍における分岐の種類や周期解を求め,油膜の非線形性をより詳細にとらえた安定限界特性解析を行った.その結果,subcritical bifurcationと呼ばれる領域では安定限界に達する前でも,振動振幅が周期解より大きくなった途端,振幅は急激に増加した.一方,supercritical bifurcationと呼ばれる領域では,安定限界速度以上でも,振幅は周期解に沿うように徐々に増加する現象が見られた.これらの結果は実験によっても確かめることができた.
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