本研究では,ディジタルホログラフィ粒子計測法の精度向上を図るため,3つの改善手法を開発した.ディジタルホログラフィは,3次元空間の対象物情報をディジタル画像に干渉縞として記録し,その画像をPC上で波動光学解析して対象物情報を得る光学手法である.対象物体は,燃料噴霧や大気中粒子状物質のように約1-100ミクロン径の微小な粒子,液滴,気泡である.主に対象物の大きさと3次元空間位置の計測精度を3つの後処理法で改善しており,その性能を実験及び数値解析で評価した.その結果,各改善手法は測定誤差抑制と測定結果の信頼性向上に効果があり,さらに,水噴霧計測に応用することで,多相流計測における実用性を示した.
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