直噴ガソリンエンジンを模擬した系での燃料噴霧と一様空気流動の相互作用を,風洞内雰囲気圧可変の風洞装置を用いて検証した.横風方向に鉛直な噴霧先端到達距離は雰囲気圧増加で減少する一方,水平方向噴霧先端到達距離は増加し,水平方向速度は横風下流方向にある周期・波長で振動しながら増大,横風速度より速い領域が現れる.また,横風上流側の噴霧曲がり形状の実験式が運動量比をパラメータとして表せることが噴霧輪郭画像から得られ,本実験式と実験結果は全体的に概ね一致し圧縮行程も模擬した様々な雰囲気圧力条件での噴霧の曲がり挙動が予測可能であることが分かった.
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