本研究では、主に自動車を想定した地面効果中を進行する3次元ブラフボディを対象に、突発的な相対風向変化やボディの運動に伴ってブラフボディに作用する空気力の特性とその発生メカニズムを調査した。既往の研究で指摘されている自動車周りの主要な流れ構造に注目し、後曳き渦(ブラフボディ後流)と相互干渉するピラー渦を再現する2系統4種のブラフボディを対象に検討を加えた。突発的外乱としては、レーンチェンジ運動、仮想的な相対風向の過渡変化、ピッチ自由減衰振動などを与えた。各条件において対象ブラフボディに作用する過渡空気力の差異とその要因となる流れ構造を明らかにした。
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