本研究では,二つの正弦波状の定在波間に生成される進行波状の移動空間を利用する振動平板ポンプを製作し,流量や揚程,ポンプ効率等のポンプ性能を評価した.なお,共振現象を用いるのは困難であるため,強制振動を用いて搬送原理を実現した. その結果,最大流量時に効率的に流量を出すには最低28rpmが必要であることがわかった.一方,最大揚程を出すには60rpm必要であることがわかった.また,回転数を大きくするにしたがってポンプ効率が良くなり,最大効率は回転数60rpm,流量46ml/minのときに得られることがわかった.さらに,本研究では本装置の改善に利用できる微小間隔流路の可視化手法の開発も行った.
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