研究課題
基盤研究(C)
本研究では報告者が開発したパルプ繊維濃度評価技術や流れ中の繊維挙動に関する知見から、ディフューザ型流路を用いて高濃度パルプ繊維の分散を促進してその制御を図るとともに、ヘッドボックス内流路の最適化を探求した。とりわけ、パルプ繊維濃度の平均および変動分布や濃度むらの度合いの管軸方向変化を求め、これらに及ぼす供試パルプ液濃度と流路の広がり角の影響を明らかにした。その結果、高濃度パルプ繊維の分散制御を図る課題点を見いだすとともに、抄紙機ヘッドボックスの改善に繋がる学術的資料を作成した。
工学