流路内全域に不均一の交流電場を生成させるため、上面に平板電極、底面に対向式櫛形電極を設置した平行平板型マイクロ流路構造のDEPデバイスを作成し、出芽酵母、ヒト乳腺上皮細胞(MCF10A)の生・死細胞を試料細胞に、懸濁溶液として超純水、300mMのマンニトール溶液を用いて実験を行った。実験を負荷電圧、交流周波数、試料流量を適切な値に設定して行い、流路内での細胞の流動状態、分離過程について明らかにし、細胞分離の性能を評価した。その結果、数値シミュレーションともよく一致した設計通りの結果を得ることができた。特に細胞分離率に関しては非常に高い分離率を得ることが出来た。
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