研究課題
基盤研究(C)
沸点以上に過熱された高温面を噴霧あるいは噴流で冷却する場合、固液接触の無い膜沸騰状態はいずれ局所的・間欠的に崩壊し、局所的な固液接触が発生し急冷が始まる。その発生条件(いわゆる濡れ開始条件)は、鉄鋼冷却プロセスの高度化や高温物体緊急冷却安定性評価において非常に重要となる。本研究ではその濡れ開始条件を、主に可視化実験と局所表面温度計測により検討した。その結果、本実験条件下では、濡れが開始する時の表面温度は自発核生成温度とライデンフロスト温度の間に分布すること等が分かった。
伝熱工学