申請の通り,製鉄プロセスにおける高温CO2分離回収技術の適用を目的に,リチウムシリケート(以下LS)粉体の焼成および成形方法の確立し,数値計算にて最適設計された円筒形状ペレットの性能確認試験を実施した.化学反応と多孔質体内物質移動を連成した反応帯形成モデルを構築し,吸収挙動の予測精度を向上させた上で,設計に用いた.設計通りに焼成したペレットは650℃・CO2濃度30%の条件下のTG-DTAで,初期の吸収は10分で終了し,5回目の吸収では78.4%の容量を保った.さらに,熱物質移動を考慮した充填層反応器での吸収挙動を模擬した結果,CO2吸収量および反応熱のピークの推移は実験結果と概ね一致した.
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