任意の形状に揃えて製造できるバイオマスブリケットの特長を活かし、柱状ブリケットの一端面に燃焼域を形成し一次元的に進行させる燃焼方式の実現性について検討した。燃焼実験の結果、円筒ブリケットでは質量減少速度がほぼ一定となる条件のあることがわかった。この場合に、ブリケット外周下方および先端部に火炎が形成され、火炎下流側(上方)に赤熱して表面燃焼するチャー燃焼部が長く伸びた形態で燃焼する様子が観察された。ブリケット密度1100、1300 kg/m3ともに、周囲空気流速が大きい場合および小さい場合に質量減少速度および燃焼効率が低下し、それぞれピークを示す空気流量のあることが確認された。
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