生体に接する介護用機械の衝撃応答を解析し,安心安全な介護用機械のアームの材料,動特性の検討を行った.有限要素法に非線形複素ばね要素を非線形複素接触力要素として拡張して用い、指で運動する物体を止める動作について解析した.力と変形の関係で部分的に変形が力よりも進む現象(予見した動作やあわてた動作で出現)を,偶数次の非線形ばね定数の虚数部の値をチューニングすることで,計算できる可能性を示した.さらに剣道で用いる竹刀をヒントにして、介護用機械を模擬したアームの衝撃吸収性能向上を検討した. 断面を分割し、ゆるく束ねた炭素繊維強化樹脂(CFRP)のアームでは、良好な衝撃緩和効果が得られた.
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