現状では風力発電において必要風速を確保することが一つの課題となっている。本研究は、風力を利用した振動式発電装置の軽風用化を目的としている。発電に利用するのは、空力自励振動である。平板翼を空気流れ場に配置することにより、流れのエネルギを自励的に振動に変換し大きな振動を引き起こす現象である。ここで発生した振動を利用して電磁誘導により発電を行うこととした。本研究では、ディフューザーを用いて空気流れの増速を試み、発電に与える効果と発電翼の配置について適切な位置を明らかにしている。また、発電翼の振動に流れ場で発生する渦が大きな効果を与えることが流れ場の可視化により明らかになった。
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