地震発生時,空圧式除振装置の制御パラメータを切替えて地震をやり過ごす戦略を検討した.従来,地震性状を捉える指標としてSI値を導入した.しかし,計算負荷大で実時間性に欠ける.そこで,除振装置遠方に地震観測所を設け,ここの地震性状および大きさに基づき事前に制御パラメータを切替え,地震到達時には安全サイドで運転させておくことを検討した.しかし,切替え可ではあるが観測所の設置コスト増が問題となる.そこで,計算機負荷が軽く,実時間性に優れるDI値を導入した.4種の地震波形を使い,低周波数成分の地震動での切替えでは除振台の相対位置が,高周波数成分の場合には除振台の加速度が抑制できることを示した.
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