微小発電やエネルギー回生を応用目的に,スマート材料のモデリングについて研究を行った.本課題の特色は,対象とする材料や素子を入出力のあるシステムとして系統的に数理モデルを構築し,得られたモデルをもとにシミュレーションや設計に活かすことにある. イオン導電性高分子(IPMC)センサについて,電圧発生を表す物理モデルの構築・実験を行い,さらにそのモデルの簡単化に成功した.誘電エラストマーを用いた発電では,SPCと呼ばれる回路の動作原理解明と最適設計法を示した.そして,電磁トランスデューサについて,新たな分布定数インピーダンスモデルの構築と,センサを用いないパラメータ推定手法を提案した.
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