研究課題
まず,数値シミュレーションで昨年度やり残した応答低減係数,入力間の相関係数,履歴復元力特性の大きさの関係を検討した結果,以下のような結果が得られた.(1)応答低減係数の推定結果とシミュレーション結果との最大誤差は10%以下となった.(2)推定結果を対数関数による最小二乗近似にて近似式を導出することができ,この近似式が求まると任意の初期剛性と降伏後の剛性の比1/αで応答低減係数を推定することができることが分かった.(3)初期剛性と降伏後の剛性の比 1/α が増加すると,応答低減係数も増加し,1/αが応答低減係数に及ぼす影響が大きいことがわかった. 次に,履歴復元力特性を有する2入力系配管モデルによる振動実験を行ったが,加振器の納入の遅れや,モデルの作成の遅れがあり,2入力の正弦波等の実験のみに留まった.今後は,この点を踏まえ,2入力ランダム波を用いた実験を行い,数値シミュレーションの結果を検証する.
3: やや遅れている
研究実績の概要で記述しているように,2入力加振実験が遅れているので,実験を早めに進めたい.
・昨年度と同様に履歴復元力特性を有する2入力系配管モデルによる振動実験この研究では,2入力正弦波,2入力ランダム波等を用いて,摩擦や弾塑性を有する配管系を対象にして,モデルの応答性状を調べ,加算法の検討を行う.・履歴復元力特性及び入力間の相関特性が応答性状に与える影響の検討と加算式の検証この研究では,相関特性を持つ2入力用い,線形配管系モデルでの最大加速度と応答低減係数により求められる最大加速度(提案手法)と弾塑性配管系モデルでの最大加速度を比較し,入力間の相関特性が応答性状に与える影響を調べる.さらに,各入力加振で得られる最大加速度を用いて種々の加算法の結果と2入力同時加振の結果を比較し,加算法の精度を検討する.
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)
Proceedings of the ASME PV&P 2015 Conf.
巻: Digital Collection ページ: 1-9
10.1115/PVP2015-45058
roceedings of 16th Asia Pacific Vibration Conference
巻: USB ページ: 1-8