本研究は,超小型カメラを薄板に取り付けることによりマルチカメラを構築し,三次元形状計測の深化をねらう研究である.まず,超小型カメラの薄板への設置による変形可能な複眼カメラシステムの構築し,その後,幾何学的モデルの構築と校正を行った.空間探索型三次元形状測定による形状計測と評価では,測定点周りに点群をリサンプリングする手法について検討した.リサンプリングは,測定点1点を重心とした8面体の頂点となるように配置した.その後,リサンプリング点に対して2年目までに開発した空間尤度を設定し,空間的に三次元点を探索した.その結果,測定点のばらつきが減少することを確認した.
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