研究課題/領域番号 |
26420211
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
篠田 淳一 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (60266880)
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研究分担者 |
萩原 一郎 明治大学, 研究・知財戦略機構, 特任教授 (50282843)
ディアゴ ルイス・アリエル 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (20467020)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 折紙工学 / 折紙式プリンター / 最適な組立手順 / 可展面 / セグメンテーション / 帯状領域 / グラフ理論 |
研究実績の概要 |
科学技術振興機構・研究成果最適展開支援プログラム・フィージビリティスタディステージ・シーズ顕在化タイプ「実物紙摸型データを出力する次世代リバースエンジニアリングシステムの開発」で得られた知見を基に、CADデータや、カメラ画像やレーザー計測などで得られる3次元データから、正確な実物コピーを得るための各要素技術の高度化を実現した。現在、STLデータからラピッドプロト、CADデータから型製作されるが、設計者にとってなじみの深いこれらの工法を紙ベースの素材で再現するのは容易ではない。そこで、複雑な構造に対しても構造を適切にセグメントし、各セグメントを2次元展開し、3次元に組み立て接合する紙ベースのアルゴリズムを開発した。これらのアルゴリズムを、先に開発していたリバースエンジニアリングシステムに、機能追加の形で組込むことによって、非常に複雑な構造に対しても、初体験の人でも容易に実物モデルが得られるようにした。その結果、これまではホビー的なものしか得られていなかったが、本格的にリバースエンジニアリングで得られるデータやCADデータをも対象とし、ラピッドプロトにとって代わるほどの精度も保証し自ら組み立てが出来るようになった。携帯画像などとリンクさせ、例えば印象に残った風景や対象物を撮影し自らの手で折って再現して幼児や子供の発想力の高揚に役立てたり、高齢者の認知症予防に適用したりすることが現実のものとなった。
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