本研究では,近い将来の実用化が期待される10 MW級風力発電システムへの適用を想定した,新しい半導体電力変換器に関して検討を行った。具体的には,次世代マルチレベル変換器であるモジュラー・マルチレベル変換器を用いた風力発電システムに関して「PSCAD」を用いたシミュレーション,およびミニモデルを用いた実験検証により動作原理や制御法の妥当性を確認した。また,インダクタの小型・軽量化が実現可能な新しい非絶縁形DC-DC変換器を提案した。提案したDC-DC変換器は補助変換器を用いることで,インダクタに印加されるリプル電圧を低減する点に特長がある。回路の妥当性は実験とシミュレーションにより確認した。
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