本研究は、プラズマを用いて、大容量の排水を高速で処理する技術を構築するための基礎的研究である。特に水中キャビテーションとプラズマを併用する点が特長である。特に本研究では,処理容器を1度通過させるだけで殺菌処理するための方法,基礎的知見を得ることを目標とした。水中の初期密度2×1015 m-3の大腸菌を用い,6秒の処理時間で約83%の殺菌率が得られ,このリアクタの通過回数は1回に相当する。また18秒の処理時間では3.3%の生存率が得られ、この処理時間はパス数が3回に相当する。したがって、15対(=5×3)の電極を用いればパス数1回で90%以上の殺菌率が得られ、投入電力は約150Wと推測できる。
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