本研究では,塊状磁極同期機のグルーブによる表面損失の低減原理を解明するために,1.5 kVAの実験機を製作し,発電モードにおける特性を実験と有限要素解析により調べた。また,グルーブの効果をより明確に把握するため,その特性を,同一体格の2台の同期機(グルーブなし塊状磁極同期機及びグルーブなし積層磁極同期機)のものと同一出力の下で比較した。その結果,次のことがわかった。グルーブを施すことにより,1)塊状磁極の表面損失が低減できる。2)界磁電流の増加と負荷角が低下する。3)磁極の磁気飽和が生じやすくなる。
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