内視鏡下による赤外サーモグラフィの実現に向け,反共振反射中空ファイバによるファイババンドルを提案した.素子数245,長さ90cm,外径1.06mmのホウケイ酸ガラス製のファイババンドルは,ガラス線引き法により製作された.製作したファイババンドルは,設計どおり,InSb赤外カメラの検出波長域である3-4umにおいて低損失な特性を示した.硬性内視鏡への応用を想定し,2mm径の鉗子口から挿入し得る,長さ30cm のファイババンドルと半球レンズから成るイメージングシステムを構築した.本イメージングシステムは視野2mm,空間分解能420umであり,検出限界温度は32℃,温度分解能は0.7℃であった.
|