Er:YAGレーザは、各診療科目に急速にその応用が展開されている。それは中空ファイバにより、Er:YAGレーザ光の安定伝送が可能になったからである。内視鏡治療に対応可能な太径中空ファイバ(内径700μm)先端素子の製作に成功したが、接続方法に問題がある。本研究では、曲げ半径15mm、曲げ角270°で使用可能な長さ30cmの高強度先端部と長さ90cmの低損失伝送部を有する高強度先端部一体型中空ファイバ(内径700μm)を製作した。Er:YAGレーザ光と波長650nmの赤色LD光の伝送損失は、直線状態で1dBと6.9dB、曲げ角270°、曲げ半径15mmで、1.9dBと9.4dBであった。
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