液晶高分子複合体材料に対して光照射を行い、液晶配向形成に基づく微細周期構造を有する自律分光制御型の光デバイスの開発を行った。レーザ干渉露光によるサブミクロンオーダーの微細周期構造中には液晶配向に基づき、回折効率の光学異方性が発現されることが確認された。 また、液晶材料に光異性化材料とモノマーを加えて内部に螺旋ねじれ構造を形成し、紫外線照射を行うことで、赤外線領域に選択反射波長帯域を有する分光制御デバイスの開発も行うことが可能となった。作製したデバイスに対し光学特性評価や電子顕微鏡による観察を行い、異方性屈折率の三次元形状からなる自律分光制御型デバイスの光学性能を明らかにした。
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