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2016 年度 実績報告書

導電性織物を用いた柔らかい構造をもつウェアラブルアンテナの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26420356
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

島崎 仁司  京都工芸繊維大学, 電気電子工学系, 准教授 (20226202)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードアンテナ / マイクロ波 / 導電性織物 / ウェアラブル / スロットアンテナ / 空洞共振器 / 柔軟性
研究実績の概要

導電性織物を使った柔らかい構造のアンテナとして、キャビティ付きスロットアンテナを取り扱い、設計・作製・測定を行った。前年度までの解析によって、アンテナの曲げによる動作周波数帯の変化は主にキャビティの変形によるものであることは推測できていた。どのようなメカニズムで影響を及ぼしているかは解明できなかったが、この曲げに対する影響を小さくするためにまずはスロット線路をメアンダ状に変え、キャビティ上面における面積を小さくすることでキャビティ自体を小型化することを試みた。メアンダの形を調整することとキャビティ高さを小さくすることで、アンテナのサイズを約0.3倍にまで小型化できた。
また、同じく曲げに対する影響を小さくするため、キャビティをこれまでの直方体から円筒形に変え、その円筒形を半分に切った形のものを使うことで小型化を図った。その結果できた半円筒形キャビティ付きスロットアンテナは従来のものよりも曲げた際の動作周波数帯の遷移が小さく、また放射パターンも変形が小さくなった。
また、半円筒をさらに半分にした1/4円筒形のキャビティ付きスロットアンテナを試作して、特性測定を行った。これは導電性織物ではなく金属シートを使用して試作したものであり、スロット部が直角に曲がりV字形になったものであるが、920MHz帯において直線偏波を放射し、これまでと同様の放射パターンが得られることが確認できた。まだ曲げに対する特性は調査しておらず、今後、解析と測定を続ける必要がある。さらに、この920MHz帯において設計したアンテナについてはこれまでのようにマイクロストリップ線路スタブの付いた給電線を使用せずに、RFIDチップを直接付けた上で整合を取るための手法について検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Measurement of a slot antenna backed by a half cylindrical cavity made of conductive textiles2016

    • 著者名/発表者名
      Yuto Ishii, Hitoshi Shimasaki
    • 雑誌名

      Proceedings of International Symposium on Antennas and Propagation 2016

      巻: 1 ページ: pp.354-355

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 導電性織物を用いた半円筒形キャビティ付きスロットアンテナを曲げた際のアンテナの特性2016

    • 著者名/発表者名
      石井佑宇人, 島崎仁司
    • 学会等名
      平成28年電気関係学会関西連合大会
    • 発表場所
      堺市
    • 年月日
      2016-11-22 – 2016-11-23
  • [学会発表] 導電性織物を用いたキャビティ付きメアンダスロットアンテナの特性測定2016

    • 著者名/発表者名
      木村心哉, 石井佑宇人, 島崎仁司
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2016-09-20 – 2016-09-23
  • [学会発表] 導電性織物を使った半円筒形キャビティ付きスロットアンテナの反射・放射特性2016

    • 著者名/発表者名
      石井佑宇人, 島崎仁司
    • 学会等名
      電子情報通信学会マイクロ波研究会
    • 発表場所
      宇治市
    • 年月日
      2016-05-19 – 2016-05-20

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公開日: 2018-01-16  

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