P2P通信はサーバの通信負荷を分散できる優れた情報配信基盤であり,今後P2Pを利用した映像配信サービス(P2PTV)の普及が期待されている.一方,P2PTVでは通信手順が明かされておらず,動画視聴時のトラヒック特性の解明が急務である.本研究では,ユーザの視聴行動を考慮したP2PTVトラヒックの分析を実施し,トラヒック制御に利用可能なモデル化を行った.研究成果として,P2PTVにおけるユーザの視聴行動のモデル化,オンデマンド形及びストリーミング形P2PTV視聴時に発生するトラヒックのモデル化に成功した.これらの数式モデルはトラヒック制御やコンピュータ解析に利用でき,今後の活用が期待できる.
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