本研究テーマは、原子力発電所などの大型プラントで多く利用されている金属配管の保守管理のために、電磁波を用いた新たな欠陥探傷試験方法を開発することである。金属管内に電磁波を放射するために、シミュレータを駆使して電磁波放射プローブを設計し、実際の被計測管に合わせたプローブを作製して、ベクトルネットワークアナライザを用いた実証実験をおこなった。その結果、異物として寸法が1mmに満たない金属片を金属管内に配置した場合でも、その存在の有無と位置を特定することができた。さらに、金属管がU字に湾曲している先に異物が存在してる場合でも同様に検出及び位置の特定も可能であることが実証された。
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