研究課題
H28年度には,H26年度とH27年度の研究成果を元にして,(1)3次元の方向検出理論の構築,(2)3次元VBF設計法の開発,(3)3次元画像処理への応用と評価,という3点が開発項目であった.ここで,申請者は各周波数領域のウェーブレット,およびウェーブレット・パケット関数から方向選択性が得られる原理についてまず検討した.次に,検討した原理に基づき方向選択性の検出方向・角度範囲を定量評価する手法を提案した.結果として,ヒルベルト変換ペアのウェーブレットから実数部がcos,虚数部がsin 関数で近似され,特定方向のウェーブレットが構成されることが確認された.また,周波数によって,ウェーブレットの方向が一意に決定されることがわかり,その関係を基にした評価手法がウェーブレットの検出する方向,角度範囲を正確に計算できることが確認された.そして,以上から得られた知見をもとに,3D-複素数離散ウェーブレット変換(3D-CDWT) における方向選択性の計算式を導出し,それを利用して腫瘤部位の輪郭を3次元画像においても抽出できることが確認された.
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)
Journal of Signal Processing [信号処理」
巻: 12 ページ: 41-53
International Journal of Wavelets, Multiresolution and Information Processing
巻: 14 ページ: 1-16
Journal of Wavelets, Multiresolution and Information Processing
巻: 14 ページ: 1-31