研究課題/領域番号 |
26420394
|
研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
高瀬 浩史 日本工業大学, 工学部, 准教授 (80306266)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 符号 / パルス圧縮 / レーダ / 組合せ最適化 |
研究実績の概要 |
平成26年度は,符号の探索アルゴリズムの考案,および探索アルゴリズムを用いたプログラムの作成を行う計画であり,概ね当初の計画通り進めることができた. 1.探索アルゴリズムの考案と評価 本研究では,符号探索を組合せ問題として捉え,遺伝的アルゴリズム(GA),焼きなまし法(SA)および粒子群最適化(PSO)の3種類の組合せ最適化手法を適用した探索アルゴリズムを検討した.GAについては,これまでに開発したアルゴリズム確認用のプロトタイププログラムを改良することで符号探索処理の高速化が可能であることが分かった.GAのパラメータについても様々なパターンを試行錯誤的に確認することができた.SAについては,既にプロトタイププログラムができており,今年度はパラメータの検討に着手したため,次年度も引き続き検討を行う.PSOについては,探索アルゴリズムを検討し,プロトタイププログラムを作成することができた. 2.探索アルゴリズムに基づくプログラム作成 符号探索アルゴリズムの考案については,MATLABを用いて検討を行った.最終的には処理速度を考慮してC言語によるプログラム化が必要であることから,今年度はGAのプログラムをC言語により作成した.同様にSAとPSOについてもC言語によるプログラム作成には着手している.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は,レーダの距離分解能の向上と探知距離の増大を実現するパルス圧縮技術で用いられる符号として,サイドローブの小さな符号を見出すことである.研究代表者らがこれまでに考案した圧縮パルスを複数のサブパルスで構成する幅広パルス圧縮符号について,符号長が長い符号を探索するために組合せ最適化手法を用いた符号探索アルゴリズムを検討する.本年度は,遺伝的アルゴリズム(GA),焼きなまし法(SA)および粒子群最適化(PSO)の3種類の組合せ最適化手法の適用について検討を行い,GAについてはC言語によるプログラム化まで完了している.SAとPSOについてもC言語によるプログラム作成には着手している段階である.
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は,概ね当初の研究実施計画通りに進めることができたので,次年度も計画通りに推進できるようにしたいと考えている.
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度に符号探索用計算機を3台購入予定であったが,まずは計算機の性能評価を行うために1台を購入し,その後2台を追加購入することにしたため,当該年度中に全台数を購入しなかった.平成27年度の早い時期に購入を予定している.
|
次年度使用額の使用計画 |
計算機の一部の購入を平成26年度から平成27年度にずらしたため,次年度の早い時期に購入予定である.
|