近赤外分光法による脳機能計測において、計測信号の時間的な変動を考慮した信号パターン分類手法を検討した。脳活動の反応による信号の特性から2種類の相関係数の時間変化を用いた解析法を提案した。これらは酸素化・脱酸素化ヘモグロビンの相互相関係数の時間変化を用いる方法と酸素化ヘモグロビンあるいは脱酸素化ヘモグロビンの測定チャネル間の相互相関係数を用いる方法である。16チャネルのNIRS装置を用いて2種類の実験を行った結果、提案した解析法は血液量変化と脳機能計測の違いを判別する上で有効であることが示された。
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