本研究では、線形行列不等式(LMI)に基づく制御系設計、ロバスト性解析、ハイブリッド・非線形システムの安定性解析の理論を発展させ、以下の項目に関する成果を得た。 (1) ①LMIによる新たな離散時間ゲインスケジュールド(GS)制御系設計法、②ロバスト最適化問題の有限次元緩和と厳密性検証、③GS制御系設計法の応用例、(2) ①切替型のGS補償器の設計法、②離散値フィードバックによるマルチエージェント系の制御、(3) ①リアプノフ密度を用いた不連続な右辺を持つシステムの安定性解析、②リアプノフ密度を用いた解軌道の指数収束性解析、③リアプノフ密度を用いた非線形時変システムの安定性解析。
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