拡散非線形システムの時空パターン制御手法を開発することを目標に,本研究では,(a)離散空間拡散結合ネットワークの時空パターン制御 (b) 連続空間結合ネットワークシステムの時空パターン制御,について検討し,主に次の成果を得た.1.遅延結合ネットワークに対し,グラフ積により構成されるネットワークのネットワークに対する部分同期パターンと同期条件を検討し,それらの簡便な推定法を導出した.2. 伝送遅延結合ネットワークに対して,むだ時間非依存同期のパターンとネットワーク構造との関係を明らかにした.3.非線形偏微分方程式系の制御のため,超離散化を用いた制御系設計アプローチを提案した.
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