本研究では、複数台の発電機からなる電力システムを対象とし、研究対象の非線形動特性を用い、その過渡安定性に関する新しい解析法と制御系設計法を確立している。以下の成果が得られた。1)発電機の動揺方程式の構造などを活かして、発電機群の同期に関する新たな条件を示した。2)二乗和計画を用いた新たなリアプノフ関数を設計し、それらに基づいて、安定平衡点の吸引領域をより正確に推定し、電力システムの過渡安定性を解析した。3)代表極に着目した電力システムの安定化制御器の設計法を提案した。4)記述関数法を用いて、共通構造台に設置された複数台のメトロノームの同期現象に関する解析するとともに、実験検証を行った。
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