高炉水砕スラグを低置換率SCP工法に適用するにあたり,海砂混合が硬化遅延に及ぼす効果について調べ,最適な海砂混合率の提案を行うとともに,その適用性について模型土槽実験によって確認した.得られた主な知見は以下のとおりである.①高炉水砕スラグと海砂を混合すると高炉水砕スラグの硬化の進行が抑制される.②強度が発現する養生日数は,海砂混合率に影響されない.③海砂混合率が増加すると,高炉水砕スラグの水和反応率及び強度は減少する傾向を示す.④養生初期においては,海砂混合によって透水係数が増加する傾向を示す.⑤高炉水砕スラグを低置換率SCP工法に適用するにあたって,最適な海砂混合率は30%である.
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