2011年の東日本大震災以降、わが国では全国的に石炭火力発電所の稼働率が高まっており、それによって副産されるフライアッシュ(石炭灰)の量が増加している。一方、コンクリートの70%をしめる骨材に代わる代替材の安定確保が課題となっている。本研究では、JIS規格品のフライアッシュであるⅡ種、Ⅳ種及び副産量の多い非JISのフライアッシュを細骨材に用いたコンクリートの強度特性、耐久性および疲労特性の比較・検討を行った。 その結果、容積で10%細骨材補充材として使用したコンクリートは、フライアッシュを用いないコンクリートよりも大きな圧縮強度と同等の耐久性を得ることができた。
|