本研究では少ない数の電位計測から海中の構造物表面の腐食電流を数値逆解析によりモニタリングする手法を開発した。以下の4点の着眼点に基づいた新しい逆解析のフレームワークを提案した 1) 構造物の幾何的情報が欠如している場合には仮想境界条件を適用する 2) 経験や勘に基づくあいまいな情報をファジー数および隠れ変数で表現し定量的に扱う 3) 多様な先験情報を統一的に統合するためにベイズ推定を適用する 4) 対象構造物に電流を印加する能動的計測により情報を補う。開発した解析手法の有効性を検証するために数値シミュレーションおよび実験を実施した。
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