(1)1995年兵庫県南部地震,2004年新潟県中越地震,2014年長野県神城断層地震,2016年熊本地震における斜面崩壊被害と道路防災点検データ等をもとに,地震時の斜面崩壊確率算定式を提案した.また,斜面崩壊確率と崩土流動域との関係を示した.さらに,崩壊確率算定式を和歌山県南部と長野県北部地域への適用を試み,孤立地域推定に対する有用性を示した. (2)岩手・宮城内陸地震で国内最大級の地すべりを起こした荒砥沢地すべり地の現地調査ならびに土質資料の採取,室内試験等を行い,その荒砥沢地すべり地の3次元SPH解析を行った.SPH解析の減衰や時間積分法を改良することで解の安定性,精度を改善した.
|