レーザーを用いたコンクリート覆工コンクリートの健全性評価技術開発をさらに発展させて、レーザー本数を増やすことで検査速度の向上を目指す研究を行った。16セルのマルチチャンネルレーザー照射による16点同時計測である。 64チャンネルのマルチチャンネル光検出器を用いて計測を行った。光検出器は光電子増倍管を8×8チャンネルの2次元配置となっている。(1チャンネルの大きさ5.8×5.8 mm、浜松ホトニクス製)。コンクリート面から反射して戻ってきた散乱光は第1像転送レンズによりダイナミックホログラム結晶内で結像され位相共役効果により振動成分のみが出力される。この散乱光を第2像転送レンズで結像してマルチチャンネル光検出器に入射させた。振動板はピエゾアクチュエーターを用いた。レーザーを遮断した箇所とアクチュエーターに入射した箇所で明らかに信号波形が異なることを確認した。これにより、リアルタイムで多チャンネルの振動を計測したと思われる。
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