平成26年3月末に上信越自動車道香坂チェインベースで発生した①香坂CB斜面滑りと、平成26年8月20日未明に発生した広島県安佐北区・安佐南区における約50箇所の②広島土石流災害を本研究の調査対象とした。その結果、①香坂CB斜面滑りの現場では、山体内の潜在弱面に夾在する粘土シームの排水強度定数をもとめたうえで、すべり過程にある斜面の安全率を計算してすべりを止めるための対策工法の妥当性を確認した。②広島土石流災害では豪雨によって発生した地下水の山体中における移動経路を推定し、また土石流の最大到達距離の経験的算定グラフ(等価摩擦係数)の作成に成功した。
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