巨大地震を受けた場合の液状化の発生や構造物の被害の特性に関し三つ視点から研究を行った。まず、継続時間の長さが液状化の発生に与える影響に関して多くの繰返しねじりせん断試験を行った結果、継続時間が長いと液状化を生じさせる繰返しせん断力振幅が小さくなることが定量的に把握できた。次に、液状化後も長く揺れ続けると、揺動現象を引き起こして埋設管の抜けといった甚大な被害を与えることが、地震応答解析や振動台実験で明らかになった。さらに、本震で液状化したところに余震が襲うと戸建て住宅や埋設管などの被害がさらに甚大になることが被災事例の分析や解析によって明らかになった。
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