近年,地球規模での環境変動が問題となっており,局所豪雨に伴う大洪水のような災害が世界各地で数多く報告されるなど,降水パターンの変化も指摘されている.これらの要因は二酸化炭素,メタンなどの温室効果ガスの増加である可能性が指摘されている.閉鎖性水域内におけるメタンの生成機構は複雑であるため,定量的に生成量を明らかにした研究例は少ない.そこで本研究では,既往の研究でメタンの生成環境に影響を及ぼすと指摘されている硫酸塩およびDO濃度に着目し,底泥からのメタン発生量および好気状態におけるメタン酸化量を推定・モデル化した.
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